11月の養生小話

朝晩ともに寒くなり冬めいてきました。
今月は薬湯の話です。

薬湯と書くと、やくとう、または くすりゆ と二つの読み方が出来ます。日本では昔から薬草が生活と身近だったのですね。

今月は くすりゆ の薬湯の話です。
薬湯が日本に伝わったのは飛鳥時代。当時は蒸し風呂なので薬草を蒸して使っていたようです。
室町時代には湯舟に薬草をいれる今の薬湯が始まりました。
薬湯は主に生薬を使います。草花や薬草の葉、茎、根などをそのまま使ったり乾燥したり蒸したりした物です。

お茶としても飲まれているものは薬効成分も優れているので、薬湯でも使われる事が多いです。
どくだみ、よもぎ、ゆず、みかんの皮、びわの葉、柿の葉、桃の葉、しそ、生姜、うこん、クロモジなど。
花なども入浴施設で使われていたりしますね。ラベンダー、バラ、菊、カモミールなどです。

他にも薬草ではありませんが酒風呂や牛乳風呂、塩、米ぬかなども効能があるとされていますね。

薬湯は血行促進、疲労回復、冷え症改善、香りによるリラックス効果などたくさんの効能があるので、ぜひご自分の悩みにあった薬草を調べて試してみてください。
ただし、生姜や柑橘類の皮には皮膚に刺激があるのでご自宅で試される場合や入浴剤を試される時は充分に気をつけてくださいね。




2022年11月01日