2月の養生小話

2月4日に立春を迎えますが、徐々に寒さは和らいでも寒暖の差は大きいので体調管理には気をつけたいこの頃です。

今回は体調管理におすすめしたい、お灸のお話です。

お灸は今から2000年以上前に古代中国の北部が起源と言われていますが、それより前の古代インドやチベットを起源とする説もあります。
太古からある治療法だったのですね。

お灸はモグサ(乾燥させたヨモギの葉の繊維を精製したもの)を使います。
ヨモギは止血、増血、利尿、解熱、健胃、鎮痛作用のある薬草で、日本ではお饅頭やお餅にして食べたりお風呂にいれたりと身近なものです。

お灸をすえる=モグサを皮膚の上で燃やす。というと、とてもハードルが高く思えますが、
今はせんねん灸というシールがついた台座にモグサがのっているタイプのお灸があるので、自宅でもお手軽にお灸のセルフケアができます
台座にモグサがのっているので直接皮膚に火が当たることも無く、心地よい温熱を感じられます。

「温めるのならカイロでも良いですか?」と聞かれるのですが、カイロは身体の表面は温まりますが深部までは届きませ
防寒するにはカイロでもよいですが、お灸は深部まで温めるので、体質改善や痛み、冷え症などの悩みに対してはお灸の方が効果的です。

当院では治療効果を高めるためにその方に適したツボに印をつけ自宅でお灸をしていただいていますが、どこにお灸をすればいいか分からない場合は痛みや冷えを感じる場所にお灸をすると良いと思います。

ただし、妊婦さんや子供さん、もしくは病気や体質によってお灸をすえてはいけない場所もあるので、鍼灸師に診てもらうことをおすすめします







2022年02月03日