12月の養生小話

12月に入り、急に寒さが増してきましたね。
この時期、就寝中や運動の際に足がつってしまう話をよく聞きます。
今回は足がつる(こむら返り)の話です。

こむら返りはももやふくらはぎに起こる痛みをともなった痙攣のことです。その原因は東洋医学的に主に3つに分けられます。


①血虚 血流の不足
血は筋肉に栄養を与えます。血が不足するとこむら返りの他にも目のかすみ、めまい、しびれ、息切れなども起こりやすくなります。

対策 ウォーキングなどの適度な運動、深呼吸
おすすめ食材 肉、レバー、ウナギ、山芋、牡蠣

②陰虚 潤い不足
陰は体に必要な水分を保つ力です。陰が少ないと熱がこもりこむら返りが起こります。手足のほてり、のぼせ、口がかわく、寝汗をかくのも特徴です。

対策 睡眠をとる、パソコンスマホを控える
   睡眠不足や目の使いすぎは陰を消耗します。
おすすめ食材 にんじん、ほうれん草、みかん、いか、白菜、山芋

③冷え 
冷えは筋肉を収縮させこむら返りを起こします。
手足が冷たい、温めてもなかなか温まらない、ほてり・のぼせるような感覚(冷えのぼせ)の方は要注意です。

対策  湯たんぽ、帽子、マフラー、腹巻、レッグウォーマー
頭には毛穴、首、足首などの関節には太い血管が通ります。頭や関節が冷えると体全体に支障がでます。冷え性の方は防寒保温に気をつけましょう。
おすすめ食材  しょうが、にら、ねぎ、にんにく、牛肉


冬場に特に気をつけてもらいたいのは③の冷えです。
シャワーではなく湯船につかるようにしましょう。
寝る前に寝室を暖めておくのもよいです。





2022年12月01日