9月の養生小話
9月に入り残暑もおさまり涼しい風も感じられるようになりましたね。
今月は東洋医学からみた更年期障害のお話です。
秋は乾燥する季節、身体の乾燥は更年期には天敵なのです。
更年期障害は40代後半から50代半ばに加齢によって起こる心体の不調です。イライラ、不眠、疲労感、ほてり、めまい、など検査しても異常がないので人には理解してもらえないつらい状態です。
東洋医学では、
「女性は7の倍数、男性は8の倍数の年齢の時に節目を迎え、体に変化が訪れる」と言われています。
節目に変化するのが腎の機能です。
更年期障害はホルモンをコントロールする腎の機能低下と考えます。
女性は7年周期が変化して、49歳で閉経すると言われ、実際の平均も50歳ごろです。
その前後5年ぐらいが更年期とされています。
対策
①ホルモンをコントロールする腎を補う
おすすめ食材
エビ、いか、ブロッコリー、長芋、黒ごま、レ、海藻、貝、味噌など
運動
下半身の血行をよくすると腎に栄養がいきやすくやります。
ウォーキング、足踏み運動などで足腰を鍛えてください。
②身体を潤す
秋は大気が乾燥して身体も乾燥します。
身体の水分不足が、余分な熱を生み、ホットフラッシュで首顔が熱くなります。
身体を潤す食材
レンコン、長芋、ホタテ、白菜、白キクラゲ
白ごま、豆腐、豆乳
③血を増やす
血はホルモンを運びます。血が不足すると症状は重くなります。血を補いましょう。
おすすめ食材
肉、レバー、カツオ、ほうれん草、小松菜
☆おすすめ料理
お味噌汁
大豆に含まれるイソフラボンは更年期障害の症状を軽減する効果があります。
豆腐、豆乳よりも味噌で食べる方が吸収されやすいです。
気分転換をして気持ちを症状から切り離して楽しみを見つけることも大切です。