1月の養生小話

あけましておめでとうございます。
2021年が始まりましたね。
昨年末からクリスマスに年末年始と食生活も睡眠時間も乱れやすいイベントが続きました。お正月明けに辛い思いをしないよう、出来ることで身体をととのえてゆきましょう。

今月は 自律神経をととのえる 食事編 です

自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあります。
交感神経は活動する神経といわれ、緊張状態や興奮状態を作ります。
副交感神経は休む神経といわれ、リラックスした状態を作り出します。
2つの神経のどちらかが優位になる状態が続いたり、どちらも低下したりすると、体のあちこちに不調が現れます。

特に夜更かしや不規則な食事や生活習慣、ストレス過剰などにより交感神経が過剰に優位になります。すると血流が悪化し、肩こりや頭痛、便秘や下痢、免疫力の低下など様々な症状が引き起こされてしまうのです。

では、失調した自律神経をととのえるにはどんな食べものが良いのでしょうか?

①GABA
GABAはチョコレートなどで名前を聞いたことがあるかもしれません。GABAはストレスを和らげ脳の興奮を鎮める効果がある成分です。体をリラックスさせる働きがあるため、交感神経優位を緩和し、自律神経のバランスを整えます。

発芽玄米、キムチ、納豆、じゃがいも、きのこ、トマトなど

②セロトニン
不安定な気分を安定させ、幸せホルモンとも呼ばれています。心を穏やかにしたり、睡眠の質を高める働きがあります。
セロトニンはトリプトファンとビタミンB6から合成されます。トリプトファンとビタミンB6、両方摂りましょう。

③トリプトファンが豊富なもの
たまご、豆腐、味噌、チーズ、乳製品、ピーナッツやバナナ、肉、魚など

④ビタミンB 6
鰹やマグロの赤身、鮭、サバ、サンマなどの魚類、玄米や小麦胚芽、胡麻やニンニクなど


他にも東洋医学ではイライラや憂うつなど自律神経の失調は、体内に余分な熱がたまったり、気の流れが滞ったり、減ったり、逆流したりすることで起こると考えます。
身体や脈、声や表情などを診て、何が原因で症状が出ているのか判断し、それからその方に合ったもの(漢方や食べ物など)をすすめます。

人は食べたもので身体がつくられます。
たまの贅沢や楽しむ時は思いっきり食べて楽しみ、弱っている時やととのえる時は身体を労わって優しくしてあげてくださいね。
本年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 


2021年01月05日